声優さんやアニメなどに興味のある皆さんはアフレコやアテレコ、そしてプレスコという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
どれも声を録音する方法を表していますが、それぞれ違いがあります。
一つ一つ特徴を説明しますので、是非参考にしてくださいね。
アフレコとは
アフレコはアフターレコーディングの略で、先に作成した映像に、声優さんが声を当てる録音手法です。
先にアニメの動画を作成し、キャラクターの口の動きに合わせて声を入れる、一般的な手法ですね。
洋画などの吹き替えも、既に演じている役者さんの動きに後から声を入れますので、アフレコになります。
最近のアニメは90%がこのアフレコ方式で収録を行っています。
既に出来上がっている映像に声を付ける為、口の動きに合わせて秒単位でズレ無く台詞を入れる必要がありますし、アドリブなども基本出来ません。
アテレコとは?アフレコとの違いは?
アテレコという言葉はアフレコと意味合い的にはほぼ同じです。
役者さんの動きに【声を当てる】事から来ており、例えば映画などの撮影で殆どのシーンは役者本人が演じて声も出しているけれど、危険なシーンはスタントマンが代わりに演技しますよね。
そこに後から【声を当てる】ため、アテレコと呼ばれるようになりました。
最近はアテレコと呼ぶことは少なく、多くの場合アフレコで統一されています。
プレスコとは
プレスコアリングという言葉を略したもので、先に声優さんの音声を録音し、後から音声に合わせた映像を用意する手法を言います。
声優さんにとっては実際にそのシーンの映像が無い状態で演技しますので、想像力を働かせる必要があります。
反面、口の動きにピッタリと併せて演技をする必要が無い為、自由に演技をする事が出来ますし、アドリブなども入れる事が可能です。
さらに音声に合わせて映像を作る為、口の動きと音声がズレているという事がほぼなくなり、作品としての完成度を上げる事が出来ます。
ただ、完成度を上げる為というよりも、映像が遅れていて絵コンテだけの状況に音声を当てる状態・・・結果としてプレスコになってしまう事も多く、声優さんとしてはアフレコでもプレスコでも問題なくこなす技術が必要になります。
声優に必要なのは技術力!アフレコもプレスコもこなせる力を身に付けよう
最近は声優さんの人気が高く、アイドル的な活動に注目が集まっているので見失いがちですが、声優とは職人的な声の技術を発揮するプロです。

アフレコは経験あるけど、プレスコはやった事無いからできません・・・
などという事は当たり前ですが許されません。
どんな要求にも応え、制作側が想定していた以上に演じるキャラクターの魅力を引き出してこそのプロ。
それが出来てこそ、声優として長く業界で活躍する事が出来るんです。
幸いにも、今は声優養成所という技術を学ぶ場所があり、またそこから声優事務所に所属する道がしっかりと確立されています。
声優になりたい!という熱い気持ちがある方は、是非養成所でしっかりとした技術を学び、高い演技力で仕事の出来る声優さんを目指してくださいね。

実際に声優として活躍できる可能性が高い養成所選びの方法などは↓の記事でまとめていますので、是非参考にしてくださいね。